うえやま眼科

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一般眼科

Ophthalmology

一般眼科Ophthalmology

ドライアイ

ドライアイ

涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。

現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり年々増加傾向にあります。
目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、多彩な慢性の目の不快感を生じます。目を使い続けることによる視力の低下も起こります。

治療としては、点眼薬を使用します。

アレルギー性結膜疾患

アレルギーは、からだに外から異物が入ってきたときに起こる「免疫反応」の一つで、かゆみ、充血、目やに、涙目、異物感(ごろごろした感じ)、目の痛み、羞明(光がまぶしく感じる)などがアレルギー性結膜疾患の代表的な症状です。

花粉やダニ、ハウスダストなどが原因となるアレルギー性結膜炎以外にも、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎も含めてアレルギー性結膜疾患と呼びます。

治療としては点眼薬を使用しますが、内服薬を併用する場合もあります。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

麦粒腫とは「ものもらい」とも呼ばれる、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。

地域によっては「めばちこ」、「めいぼ」などともいわれますが、学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。
原因菌の多くは黄色ブドウ球菌です。治療では、点眼薬や眼軟膏が用いられます。

症状が重い場合は抗菌内服薬を用いる場合があります。1~2週間くらいで改善することがほとんどですが、治療してもなかなかよくならない場合もあります。
点眼薬、眼軟膏、内服薬で治療しても症状が長く続く場合は、切開を行い、うみを排出させることがあります。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたにある腺の出口がつまって慢性的な炎症が起きる結果、肉芽腫という塊ができる病気です。
麦粒腫と異なり、細菌感染を伴わない無菌性の炎症です。

症状はまぶたの腫れや異物感です。典型例では痛みも赤みもなく、まぶたにコロコロとしたできものを触れます。
炎症を伴った場合は麦粒腫と似た症状が出ることがあり、これを急性霰粒腫と呼びます。
できものが小さければ自然に吸収されることもありますが、大きい場合や、長期間改善しない場合は、手術で摘出したりすることがあります。
急性霰粒腫に対しては、まず抗生物質などで消炎をはかります。高齢者では悪性腫瘍との鑑別が必要であることもあり、注意が必要です。

飛蚊症(ひぶんしょう)

飛蚊症とは、ものを見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える状態のことです。黒い虫のようなものの形や大きさはさまざまで、視線を動かすと追いかけてくるような動きをする場合もあります。症状が出る年齢もさまざまで、20代から症状を自覚する人もいます。
飛蚊症で大事なことは、その原因が生理的なもの(病気ではないもの)か、病気によるものかをはっきりさせることです。病気ではない飛蚊症の場合は、特に治療の必要はありません。しかし、網膜剥離やぶどう膜炎、硝子体(しょうしたい)出血などの病気が原因の場合は、追加の検査や治療が必要となります。
黒い点の量や範囲が急に増えた、暗い場所で稲妻のような光が見える、急に視力が低下した、視野の一部が欠けているなどの症状がみられるようでしたら、早めに診察を受けて目の状態の確認を受けてください。

網膜剥離

網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気です。
網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取る組織で、網膜で受け取った信号が脳へが送られることによってわれわれは見たものを認識します。
網膜剥離は痛みを伴わないため気付きにくいのですが、前兆として飛蚊症があらわれることがあります。また、網膜の中心部である黄斑部まで剥がれた場合、急激に視力が低下し、それの状態が長く続くと視力の回復が困難となります。
網膜剥離は、加齢や糖尿病網膜症などの一部の病気、事故などによる頭や眼球への物理的ショックが原因で引き起こされます。いずれも網膜の裂け目(網膜裂孔)が網膜剥離の第一歩となります。

眼球の中は硝子体(しょうしたい)というゼリー状の物質で満たされていますが、何かのきっかけでこの硝子体に網膜の一部が引きずられ、網膜に小さな裂け目ができてしまうことがあります。
裂け目をそのまま放置しておくと、この小さな穴から網膜とその下の層との間にどんどん水分が入り込んでいき、最終的には網膜が剥がれてしまいます。
網膜剥離は、治療が早ければ早いほど視力への影響が少ないので、早期発見と速やかな治療が大切です。
目の前を蚊のような黒く動くものがちらちら見える(飛蚊症)、暗い場所で稲妻のような光が見える、急に視力が低下した、視野の一部が欠けているなどの症状がみられるようでしたら、早めに診察を受けて目の状態の確認を受けてください。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因で目の中の網膜が障害を受け、視力が低下する病気です。
糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症といわれます。定期的な検診と早期の治療を行えば病気の進行を抑えることができますが、実際には日本の中途失明原因の代表的な病気です。
糖尿病網膜症の症状は、病気の進行とともに変化します。

初期の段階では、まだ自覚症状がみられません。しかし、目の中の血管の状態をみると、小さな出血など、少しずつ異常があらわれています。
中期になると、視界がかすむなどの症状が感じられます。このとき目の中で、血管がつまるなどの障害が起きています。
末期になると、視力低下や飛蚊症が起こり、さらには失明に至ることもあります。目の中で大きな出血が起こる、あるいは網膜剥離や、緑内障など、他の病気を併発している場合があります。
糖尿病網膜症は、完全に治すことのできない病気です。治療は、症状の悪化を防ぐために行われます。初期では、糖尿病自体の治療と同様、血糖(血液中の糖分量)をコントロールすることが重要です。中期では、新生血管の発生を防ぐために、レーザーで眼底を焼く「レーザー光凝固術」が行われます。末期では、併発した硝子体(しょうしたい)出血や網膜剥離、黄斑浮腫(網膜の重要な部分の腫れ)に対して、手術や注射、レーザー光凝固術などが行われます。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは、ものを見るときに重要なはたらき網膜の中でも特に重要な部分である黄斑が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気のことです。

加齢黄斑変性には「萎縮型」、「滲出型(しんしゅつがた)」の2種類があります。「萎縮型」は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮する現象です。症状はゆっくりと進行し、急激に視力が低下することはありません。「滲出型」では、網膜のすぐ下に新しい血管(新生血管)ができて、この血管が黄斑にダメージを与えます。新生血管は正常の網膜にはない血管で非常にもろく、成分が漏れ出て溜まる、あるいは出血を起こしやすいという特徴があります。この血管から出た液体が黄斑の組織にダメージを与えて、視覚障害を引き起こします。
「萎縮型」治療は必要ありません。ただし、「滲出型」に移行して急激に視力が低下することがあるので、定期的な検診が必要です。
「滲出型」は抗VEGF療法という新生血管を沈静化させる薬を硝子体内に注射する方法が一般的です。その他にも、光に反応する薬剤を体内に注射し、それが新生血管に到達したときに弱いレーザーを照射して新生血管を破壊する「光線力学的療法」、新生血管をレーザーで焼く「光凝固法」などの新生血管を破壊することで黄斑へのダメージを食い止める治療もあります。 ある程度以上に進行してからの治療では、視力の改善が難しい場合もあるので、早期に発見して治療を開始し、進行を抑えることが重要となります。日頃から、片目ずつものがゆがんで見えないかチェックして、早期の発見に努めましょう。
ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれているルテインという成分の摂取量が少ないと、加齢黄斑変性を発症しやすいという関連性が指摘されています。目や身体全体の健康維持のためにも、普段から緑黄色野菜を十分にとり、バランスのとれた食生活を心掛けましょう。

近視

近視

目に入ってきた光は、角膜と水晶体を通り屈折して、網膜に像が写し出されます。目はピントを合わせるために、毛様体(もうようたい)により水晶体の厚さを調節しています。また、虹彩(こうさい)により光の量も加減します。
近視の原因は現在のところ、よくわかっていませんが、遺伝的な要素と環境が関係すると考えられています。
親が近視の場合、子どもが近視になる可能性は比較的高く、遺伝的な要素が複雑に絡んでいると考えられます。

一般的な近視の場合、環境も影響すると考えられています。勉強、読書、パソコンなどディスプレイを見る作業を長く続けていると、目が疲れ、好ましくないのはいうまでもありません。しかし、こういったことが近視の原因になるかどうか、はっきりした証明はありません。
眼軸の長さは、成長に伴い伸びていきます。新生児は眼軸の長さが短く、たいてい遠視の状態になっていますが、角膜・水晶体の屈折力が強くなっているので、それほどひどくはありません。角膜・水晶体の屈折力は、眼軸の長さが伸びるとともに弱くなり、全体のバランスが調整されるようになります。しかし、環境の影響などでこれらのバランスが崩れると、近視になると考えられています。
遠視とは、網膜の後方でピントが合うため、遠くを見るときはもちろん、近くを見るときも調節しないとはっきり見えない目のことです。
近視の人の矯正は、メガネやコンタクトレンズを用いて行われるのが一般的です。

遠視

遠視は網膜の後方でピントが合うという屈折異常です。
まったく調節しない時に網膜の後方でピントが合うため、遠くを見る時は少しの調節で見え、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えません。遠くでも近くでも調節が必要になり疲れやすい目です。
遠視で近くが見えにくく、日常生活が不便な場合はメガネを用いて矯正します。
子どもの場合、遠視であっても調節力が強いため、症状が現れない場合が多いのですが、内斜視の原因となったり、弱視の原因になったりすることがあります。
内斜視や弱視を防ぐ目的で治療用眼鏡として眼鏡装用が必要になる場合があります。

乱視

乱視とは、屈折力が屈折点により異なるために、焦点を結ばない状態のことを言い、正乱視と不正乱視とに分けられます。

正乱視は角膜や水晶体のカーブが方向によって違うため(例:ラグビーボール)、屈折力が縦と横、あるいは斜めで異なり、焦点を一点に合わせることができません。主に角膜のひずみが原因ですが、近視や遠視と組み合わさって起こる場合がほとんどです。正乱視があると一方向の線のみが明確に見えますが、他の方向はぼやけて見えます。
不正乱視は炎症やケガなどによって角膜表面に凹凸が生じたために正常に像が結ばれない状態を言います。
正乱視は円柱レンズの眼鏡やコンタクトレンズで矯正できます。目のひずみと逆方向にひずませる円柱レンズにより焦点を合わせます。
不正乱視は角膜の表面に凹凸があるため眼鏡では矯正が不可能です。コンタクトレンズで矯正されますが、矯正にはハードコンタクトレンズの方が適しています。コンタクトレンズで矯正できない場合は屈折矯正手術または角膜移植を行います。

緑内障

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあります。
症状は、少しずつ見える範囲が狭くなっていきます。しかし、その進行はゆっくりであることが多く、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。

緑内障は中高年の方に起こる代表的な病気のひとつです。症状がない場合でも、定期的に眼科検診を受けることをおすすめします。
緑内障による視神経の障害は、目の硬さである眼圧が、その人の耐えられる眼圧より上昇することによって引き起こされます。
眼圧は目の中の水(房水)の量によって決まります。房水は、隅角という部分から、フィルターにあたる線維柱帯、出口となるシュレム管を通って目の外に出ていきます。
眼圧が上昇する原因によって主に原発緑内障、発達緑内障、続発緑内障に分けられ、原発緑内障や続発緑内障はさらに開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障に分けられます。
緑内障の多くは、原発開放隅角緑内障であり、眼圧を下げる効果のある目薬を点眼することで治療を開始し、進行を遅らせ、視野が狭くなるのを防ぎます。
点眼をしていても眼圧の下がりが悪い場合や、進行が早い場合は、眼圧を下げる手術にて治療することがありますが、点眼薬で治療することがほとんどです。

一方で、生まれつき眼内の水の流れ路が未発達であることから起こる発達緑内障では、手術での治療が基本です。
また、隅角が狭くなり、ふさがって房水の流れが妨げられることで眼圧が上昇する閉塞隅角緑内障では、手術やレーザーにて治療します。
このように、緑内障のタイプによって治療法は異なります。
いずれの緑内障においても、一度失った視野は元には戻らないため、治療の時期を逃さないことが重要です。
40歳を超えたら、年に1回は検診を受けることをお勧めします。

眼精疲労

眼精疲労

眼精疲労とは、視作業(目を使う仕事)を続けることにより、目の痛み・目のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態をいいます。

目になんらかの問題があって発生することが多いのは言うまでもありませんが、度の合わない眼鏡を使用していたり、老視(老眼)の初期などで無理な近業作業を行った場合などに起こります。
最近は、特にパソコンやスマートフォンなどを使用する機会が増えたため、これが原因の眼精疲労が増えています。
その他、全身疾患に伴うもの・心因性のもの・環境によるものなど、眼精疲労をもたらす要因は非常に多岐にわたっています。
眼鏡が合わない場合は作り直したり、目の病気が発見されれば治療したりします。
パソコンやスマートフォンを使用する機会の多い人は、適度な休息を取りながら行うことが大切です。
眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効である場合があります。

流涙症(なみだ目)

涙は目が乾かないように潤し、栄養や酸素を補給し、ばい菌が付かないようにする役割があります。涙は目にとっては非常に重要なものですが、過剰にあると涙がたまる、もしくはあふれてしまうなどの症状がでます。
この状態を流涙症と言い、ひどくなると涙をふく必要があり、まぶたがただれるなどの不快感がでます。また、涙で視界がぼやけ、見えにくさもでてきます。

涙は上まぶたの目尻側にある涙腺より出てきて、目を潤し、上下のまぶたの目頭側にある涙点より吸収されます。吸収された涙は涙道を通って、鼻の奥に流れていきます。
流涙症の原因は涙が多く出てしまうもの(分泌性流涙) と涙が流れにくくなってたまるもの(導涙性流涙)に分かれます。分泌性流涙の原因としてはさかさまつげ、異物、角膜炎、結膜炎、ドライアイなどがあり、目の表面に刺激があって涙が増えてしまいます。
導涙性流涙の原因は涙道閉塞、結膜弛緩症、眼瞼外反、顔面神経麻痺などがあります。涙道閉塞は涙点より先の涙道が詰まっており、涙が流れなくなります。結膜弛緩症はしろ目の表面の膜が年齢とともにたるんできてしわのようになり、しわが涙の流れを妨げます。眼瞼外反や顔面神経麻痺は涙を涙点から涙道に吸収するために重要なまばたきに不具合が起こり、涙が吸収できなくなりたまってしまいます。
治療としては分泌性流涙の場合はさかさまつげの除去、異物の除去、角膜炎、結膜炎、ドライアイに対する点眼などがあります。導涙性流涙の場合は涙道閉塞、結膜弛緩症、眼瞼外反に対する手術、顔面神経麻痺に対する内服などがあります。
流涙症の原因にはこれ以外にも様々なものがあります。また、ひとつの原因のみでなく、複数の原因が重なっていることもあります。そのため、流涙症を治すには、まず何が原因で流涙症が起こっているのかを見つけることが重要となり、その原因に対する適切な治療が必要となります。

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