目の病気には、「症状が出現してから治療すればよい病気」以外に、「症状がなくても治療を開始したほうがよい病気」があります。
「症状がなくても治療を開始したほうがよい病気」の代表は、「緑内障」と「糖尿病網膜症」です。
「緑内障」と「糖尿病網膜症」は進行した状態から治療を開始した場合は、なかなか改善が難しい病気です。
そのため、早期発見・早期治療が重要となります。治療開始のタイミングを逃さず、進行を抑える治療を開始することが重要です。
健康診断で「視神経乳頭陥凹(かんおう)」、「網膜神経線維層欠損」、「緑内障の疑い」と指摘された場合は眼科で検査と診察を受けていただき、「点眼治療開始」、「定期的な視野検査で経過観察」など、方針について説明を聞いていただければと思います。
内科で糖尿病と診断された場合は、眼科で定期的な眼底検査が必要になります。
「6ヶ月に1度」、「3ヶ月に1度」など、状態によって通院間隔が変わりますが、通院が中断してしまうことが無いよう診察を受けてください。
また、両目でものを見ているため、片方の目が見づらくなっていたことにしばらく気がつかない場合があります。
定期的に片目ずつでものを見て、見え方がいつもと変わりないかを確認することで変化に早く気がつくことがあるので、自分で確認することも有用です。
眼科での検査・診察では、さらに詳しく調べることができるため、自分では気がつかなかった変化がみつかることがあります。
目のことが気になるようになったら、定期的な眼科受診で確認を受けることをお勧めします。